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2011年11月

2011年11月21日 (月)

読了『居眠り磐音江戸草紙 -寒雷ノ坂-』

江戸深川六間堀、金兵衛長屋で浪々の日々を送る坂崎磐音。直心影流の達人だが、相も変わらぬ貧乏暮らし。仕事の口を求めて奔走する磐音に、暇乞いした豊後関前藩との予期せぬ関わりが生じて……。
些事にこだわらず、春風駘蕩の如き好漢・磐音が江戸を覆う暗雲を切り払う。
著者渾身の痛快時代小説第二弾。

- 著作うらがき より -

*著者:佐伯 泰英/刊行:双葉社

1作目に感じた、磐音を襲った悲劇の裏には、何か企てがあるのではないか? と言う疑問が当たった2作目。
鰻割きと用心棒稼業で日銭を稼ぐ傍ら、豊後関前藩の旧守派が磐音に接近。
そして、同胞が再び犠牲に……
2作目の最後は、浪々の身ながらにして磐音がどのように藩政を正していくのか、楽しみとワクワクドキドキが追加された新たなスタートとなった。
にしても、浪々の身で1年近く過ごしながら、全く荒んだ様子のない磐音の好感度は増すばかり。
相変わらず春風のように柔らかい物腰ながらも、大包平片手に江戸を駆け抜ける様を、馬籠宿の夜陰の中で思わず想像してしまった(^^ゞ

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2011年11月13日 (日)

読了『居眠り磐音江戸草紙 -陽炎ノ辻-』

直心影流の達人、坂崎磐音。
藩内騒動がもとで自藩を離れ、江戸深川六間堀で浪々の日々を送る。
ある日、磐音はふとした縁で両替商の用心棒を引き受けるが、幕府の屋台骨を揺るがす大陰謀に巻き込まれてしまう。
些事にこだわらず春風のように穏やかな磐音が颯爽と悪を斬る、著者渾身の痛快時代小説!

- 著作うらがき より -

*著者:佐伯 泰英/刊行:双葉社


職場で「本好き」話題で盛り上がった女子正社員ちゃんから借りた作品。
昨年だったか、NHKでもドラマ化されたので、ついつい登場人物をドラマ出演者に脳内変換してしまいながら、1日で読了。
第一章では参勤で出た江戸から自藩への帰還と、藩内騒動経て江戸での浪々の身となる主人公・坂崎磐音の性格設定や背景、藩内状況や時代設定などが語られ、どうして磐音が浪々の身になったのかを把握していなかった(つまり、ドラマをほとんど見ていなかった)私の疑問を補ってくれた。
が、磐音の背負ったものが随分と重いものだったのもあって、読書スピードは落ちまくり。
ところが、二章からいきなりスピードアップ。
痛快時代小説という裏書きは正しかった(^^ゞ

この坂崎磐音、浪々の身とは言え育ちが良いのか元からの性格なのか、とにかく誠実で穏やかな気風。
商人・町人・長屋の人間にも分け隔て無く常に優しく気さくで、そして感謝でも謝意でもいとも簡単に頭を下げる、町民からすれば「変わったお侍」。
この磐音、侍らしい威厳はないが、なにより何事にも謙虚なのが良い。
貸してくれた社員ちゃんが、30冊を大人買いしたと言うのも頷ける魅力的な主人公であり、作品だと思う。
が、書き手を目指す者として思ったのは、第一章の重要さ。
主人公の性格や背景をいかに素早く簡潔に、だがわかりやすく読者に伝え、そして如何に早く本筋の事件へと話をもって行くか……
ここが間延びすると読者は飽きる。
実際、私も一章で飽きそうになってしまったから、尚更怖い。
切り結ぶシーンが些か想像しにくい描き方だったが、30作も続く人気作だけに、これから読み進めるのが楽しみでもある。

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